あらすじ
勇者パーティを追放される定番展開。だけど定番と違うのは、主人公は戦闘能力はなくてもパーティに必要とされていたこと。たったひとり、主人公に嫉妬していた賢者を除いては。
その男から追放はパーティの総意だと言われ、追い出される主人公。戦闘に役立たずなことを負い目に感じていた主人公は、賢者の独断とも知らずにあっさりと受け入れます。
追放されたあとは奴隷にされます。追放されて奴隷になる展開は意外と珍しい。そしてもっと珍しいのは、グフフ展開にならなかったこと。
奴隷商は、騙されて主人公を高値で買った腹いせに主人公を殺そうとします。そこで主人公は、ステータスを下げる呪われた装備を手にし、自身の能力・反転の使い方を知ります。
そして生き延び、躊躇うことなく奴隷商を殺します。なん躊躇いもなく殺すのも珍しい。主人公は田舎の村出身らしいですが、このガンギマリプリは凄い。選ばれるべくして勇者パーティに選ばれたということでしょうか。
奴隷商を倒した主人公は、一緒に殺されかけていた少女を連れて外に出ます。
感想
タイトルとのギャップが凄い
王都で気ままに暮らしたいとタイトルにあったので、有能なのに勇者パーティを追い出され、お店を開いてまったり暮らすような展開を予想していました。ですが家を手に入れるのは5話になってようやく。6話で気ままに暮らしたいのタイトル回収をします。
しかもそれまでは、毎話腕がちぎれる死闘の連続。かなりのグロさのダークファンタジーです。
モンスターが凶悪なのはもちろんですが、ギルド員から騙される展開も。Aランクの冒険者が、実力ではなく裏工作でAランクになったという点も闇を感じます。そして、度重なる刺客を倒し続けた結果、恨みを買ってしまった主人公。完全な言いがかりですが、今度も様々な妨害が入りそうです。
Dランクでもかなり厄介そうでしたが、もっと上のランクのモンスターはどれだけ恐ろしいのでしょうか。すでに想像ができない・・・。
主人公の能力
主人公の能力は反転。マイナスをプラスにするもの。装備次第ではものすごく強くなれそうな能力。
僧侶が回復をあえてしないような場面がありましたが、もしかしたら回復させたらダメージを与えることになると分かっていたのでしょうか・・・?表情からは、真意は読み取れませんでしたが。
主人公と勇者パーティの関係がいい
主人公を追い出した勇者パーティのメンバーは、実力がないのに罵倒を浴びせる展開がほとんど。そんな中この作品では、勇者パーティのメンバーは主人公を大切に思っています。回想でも楽しいお茶会の話が出てきたり、主人公を独断を追い出した男を問い詰めたり。本当に主人公を大切に思っていることが伝わってきます。そして、その存在がパーティの中心だった主人公を失ったことでパーティは崩壊。
5話で家を手に入れた際に勇者パーティのひとりと再会。6話時点で彼女がなぜその場所にいたのかは明かされていませんが、勇者パーティが解散していても不思議ではありません。
魔族が優秀
勇者パーティとの敵対関係として出てくる魔族。彼らの話を聞く限り、世界をいびつな形にしているのは人間側で、むしろ魔族たちは世界を守るために奮闘している様子。教会の存在が大きな鍵を握っていそうです。
さて登場した魔族たちですが、全員が幼馴染で三魔将なんて呼び名はノリでツケただけらしい。なんとも可愛らしいと言うか、中二病ぽいと言うか。きな臭い人間側よりもよっぽど平和でいいなと思いました。
百合要素あり
主人公フラムと助けた少女ミルキットは、とても仲良し。そして同時に互いに依存関係にもあります。フラムがピンチになった時に、最後に勝利できたのはミルキットのもとに帰るため。そしてミルキットは、主人であるフラムを大切に思い、命令を絶対遵守します。
他にも魔族のひとりがセーラと接するうちに顔を赤らめたりと、種族を超えたカップルの予感も。ダークな世界観の中でも、癒やしを与えてくれます。
今後の展開
ようやく家を手に入れた主人公。ですが衛兵に囲まれることになり、どうなってしまうのか。果たしてAランクの男の差し金でなにかされるのか、それとも全く別の展開になるのか。
勇者パーティが今どうなってしまっているのかも気になるところです。

