控えめに言って最高。あっと言う間の120分でした。頼み込まれて部長になってしまった久美子。望んだことではなくてもしっかり部長としての努めを果たそうとする久美子の葛藤に涙無しでは見られませんでした。
あらすじ
久美子が3年生になって新入部員が入ってきて、関西大会が終わるまでのお話。今まで積み重ねてきたもの・部長としての立場・自分の本当の気持ち。いろいろなものに葛藤しながら、最後は部長してしっかり部員をまとめあげていく久美子の姿は涙無しで見られません。
今のままでは全国金は取れないとなにか変えようとする久美子・麗奈・秀一の3人の幹部。その結果決まった大会ごとのオーディション。そして合宿中に行った2回目のオーディションが波乱を生むことに、、、
部長になってしまった久美子
自分が部長であると実感を持てずにいる久美子。3年生になってしまったってちょっと笑ってしまいました。
練習での中心は麗奈。だけど麗奈は本気でであるが故に手を抜くことができない。そんな麗奈を止められるのも久美子だけ。そういう意味でも他に部長としての適任者はいなかったかもしれませんね。
だけど久美子が部長に選ばれた本当の理由はもっと別のところに。
後輩の悩みを否定することなく聞き、むしろ感謝する久美子。時に本音も混ぜる姿は、最高の寄り添い。後輩と関わっていく中でしっかり部長をしていく久美子。
麗奈の葛藤
いい演奏をするために筋の通ったことだけを言い続ける麗奈。サンフェスの練習では、厳しいことを言いながらも葛藤しているような印象もありました。
麗奈の言葉は、目指すもののために常に正論。だけど自分目標を決めて突き進み続けている麗奈の言葉は、時に正論過ぎて、、、みんながみんな麗奈のように自分で決めて行動できるわけではないと思わず思ってしまうような場面も、、、
何かのせいにするのは練習が足りないから他人のせいにしているだけ。麗奈の考えはひとりで演奏するのであれば間違いなく正しい。だけどみんなで演奏する吹奏楽では、正論だけではまとまるのは難しい、、、
そんな麗奈ですが、滝先生の話題になると女の子らしい面を見せることも。麗奈をいじって女の子らしい面を引き出せるのが久美子だけなのが二人の関係の特別感があって好き。
火種の原因となった転校生黒江真由
3年生になり福岡から転校してきた真由はユーフォニアム奏者。しかもいた学校が有名な学校。実力も十分。
だけど急に転校してきたことで周囲に気を使い、オーディションを辞退しようかと何度も言う真由。
真由がいなければ、ユーフォは久美子と奏ちゃんの二人だったはず。そこに真由が加わったことで人数が増えることに。人数が増えれば他のパートの人数にも影響が、、、すべて分かった上での真由の行動だったのでしょう。
それでもオーディションが始まる演奏は本気。
実力があるが故に立場を奪ってしまえる。だけど妥協はできない。真由なりの葛藤が伺えました。辞退するなんて真由がいい出した詳しい話は前半では出てこなかったので、後半で出てきそうですね。迷う真由をつばめが後押し押しするシーンが好きなので楽しみです。
後輩すぎる奏ちゃんが可愛い
久美子には思っていることを素直に言う奏ちゃんがなかなか人に懐かない猫みたいで可愛い。練習の時間になっても来ない久美子を呼びに来る奏ちゃん可愛い。オーディションで選ばれず、理由を考えて口にできるのは奏ちゃんらしい。それでも慰めて欲しかったことを素直に言うのは後輩すぎて可愛い。
メンバーに選ばれる加藤ちゃん
3年生になってようやく演奏のメンバーに選ばれた加藤ちゃん。これまでは、メンバーに選ばれなくてもひたむきに練習を続けたり、周囲を盛り上げてきた姿を見てきたから本当に嬉しい。
メンバーに選ばれなくて落ち込む後輩にすぐに声をかけられて、後輩ちゃんもすぐに前向きになれるのは加藤ちゃんだからこそ。
オーデション後で空気が重い部内。普段はムードメーカーだからこそ、部の雰囲気を気にするのかと思いましたが、実力主義を優先するのはメンバーに選ばれなくても頑張ってきた加藤ちゃんらしい考えでいいなと思いました。
久美子や麗奈・緑といった1年生のときから選ばれ続けてきたメンバーでは気づかないことかもしれませんね。
オーディション後の嫌な空気
転校生の真由。周囲の空気を心配し、オーディションを辞退しようと何度も言う真由。ソリのオーディションの後には久美子に声をかけたのは、あなただけは言っちゃだめでしょって感じでした。さすがに落ち込んだ気持ちを隠せない久美子に、奏ちゃんがいてくれてよかった。
悩む久美子の相談相手
周囲の言葉を受け止め続ける久美子。だけどオーディション後の嫌な空気をひとりでは乗り越えられず、、、そんな時に頼ったのがあすかなのが先輩から後輩につながっていっているという感じがしていいなと思いました。
久美子が先輩として、部長とし悩みに寄り添っているように、ヒントをくれるあすか。どこかおちゃらけて答える姿が、あすからしくてむしろ安心する。
久美子が悩みを打ち明けるなかで、1年生の時のオーディションの話になり、当事者だったのに何も言わずに笑顔で聞いてくれる香織先輩がいい。部長でオーディション問題の当事者でも合ったのは、思えば久美子と同じ状況。気持ちが分かるからこそ、久美子の思っていることを素直に言ってほしいと思ったのかもしれませんね。
「みんな、答え出してから行動しているとは限らないんだよ」というあすかの言葉が最高すぎました。
響きましたと言葉を残して戻る久美子がまたいい。
滝先生の葛藤
幹部の言うことに耳を傾ける姿が印象的。自由曲選びを委ねたり、オーディションの回数を増やすという新たな提案を受け入れたりととても信頼しているように感じました。
2回目のオーディション後に久美子の質問にも、誤魔化すことはせず自分の言葉で答えようとしてくれるのも印象的でした。
2回目のオーディション以降、部の雰囲気が悪くても大きく行動をしない滝先生。滝先生自身が何が正しいのか悩んでいるので、ソリを真由と決めた以上滝先生は何も言えないというのは納得でした。
そして麗奈も、厳しい練習が正しいと信じて周囲にも求めて続けてきたので、滝先生と同じように引けなくなっていたのかもしれませんね。
最後の最後でしっかり部長な久美子
自分の気持ちを伝えると決めても、いざその場になったら言葉が出てこない久美子。加藤ちゃんや緑のアシストはさすがでした。
全国金を取るためにはどうしたらいいのか。部長としてどうしたらいいのか考え、オーディションを増やすと決め、オーディションで起こったしがらみもすべて受け止める。演奏前の一言には、組が部長に選ばれた理由がすべて詰まっていたように感じました。
まとめ
前編では、関西大会までの内容でした。この後も波乱はまだまだ続く、、、特に最後のソリのオーディションは劇場で見ても絶対泣く、、、、今から後編が楽しみです。ちなみに後編は9月11日からです。

